地底レコードより新作Parhelic circlesがリリースされます&live infomation

2017/10/26

今年5月に川下直広ts氏、小山彰太dr氏とツアーした際の糸島greenchordの音源が地底レコードよりリリースされることになりました。
ライナーノートはオフノートの神谷一義氏に執筆してもらいました。

2017年Jazz life 11月号、Jazz japan87号、CD Journal 11月号, Music magagine11月号にも本作品のレビューが掲載されてます。

CDの内容は即興演奏に曲とornette colemanとcharlie hadenの演奏で有名なmary hartman mary hartmanが収録されています。
CD内の僕の文章と神谷さんのライナーノーツ掲載させていただきます。

Parhelic circles

「幻日環の輝きが新たな光を照らす」

本作品は2017年5月川下直広ts氏と小山彰太dr氏と九州内ツアーした際の5/1糸島green chordでのlive録音です。
ツアー中「この音源を形にできたら」という想いが通じて地底レコードさんとのご縁を授かり、この度リリースする運びとなりました。

parhelic circleとは天頂を中心として太陽を通る光の輪が見られる大気光学現象のことです。太陽の周りに発生する光の輪はなんとも幻想的でいつかこの現象をタイトルにしたアルバムを作りたいと思ってました。

各々が持つ希望の光、夢の光は誰にも邪魔することはできません、現実にその光を邪魔しようとしても遮ろうとしてもその光は幻と変容し掴むことすらできません。
ですから一人一人が夢を持って生きてほしい、明るい未来にしていくために考えることをやめないでほしいという願いをparhelic circleに込めました。

アルバムジャケットの幻日環は先輩達からの光、人間一人一人の希望の光、これから生を受け未来を担うものへ託された光、この三つの幻日環が重なり合うデザインとしています。

この度は三人での演奏の記録が形として残すことができたことを心より感謝すると共に、アルバムを聴いてくださっている皆様の光が大きく輝きに満ちていきますよう心よりお祈り申し上げます。

                                   
波多江崇行

幻想第四次リアルジャズの誕生に一杯の盃を

 本作タイトル『Parhelic circle』(=幻日環)は、天頂を中心として太陽を通る光の輪が見られる大気光学現象だが、「げんじつかん」という語の響きにはわたしたちが生きつつある今日ただいまの「現実」がしたたかに投影されていることはまぎれもない。
とうぜん、そのなかにはジャズ、ひいては同時代音楽を取り巻く情況も含意されているはずである。さらにわたしは思いを馳せる、幻想を現実に重ねてトレースすることであらわれる「幻日環」は、まぼろしの祖国、非在の国をも表象しているのだ、と。
そう、「幻日」ということばの響きの裡に、先人たちがあらゆる差別と抑圧を跳ね返して建設したまぼろしのジャズ共和国、さらには深遠なジャズ宇宙が、現実のニッポンを取り巻く諸状況とオーバーラップして浮かび上がるのである。
そこに波多江崇行、川下直広、小山彰太、音楽家3人の表現に賭ける持続の意志としたたかな抵抗を読むのははたして穿ちすぎだろうか。「幻日環」を宇宙と国土と人間を貫く一条の閃光と深読するのは。

タイトルにはジャズ特有のナーメントロジー(名辞学)が遺憾なく発揮されているが、じっさいに「幻日環」という語に集約された演奏が放射する光芒を追ってみよう。
舶来音楽としてこの国にやって来たジャズは「戦争」を画期として紆余曲折しながら烈しい興亡を繰り返すが60年代を迎え、アングラ百花繚乱を背景にジャズ革命が澎湃と興る。
その担い手が富樫雅彦、山下洋輔、武田和命、吉沢元治、高木元輝、沖至ら、綺羅星のごとくあらわれた当時20代のジャズマンたちであった。
当初はスタンダードに自分の個性をいかに滲ませ、どう活性化するかに腐心していたかれらが自らの殻を脱皮して「OUR JAZZ」の創造に向かったとき、その指標であり、行動原理こそ「ハチャメチャ=思いっきりやる」だっただろう。 
「何しようぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂え」(閑吟集)とばかりに。お仕着せの衣装を脱ぎ捨て真っ裸になり、「ハチャメチャ」な突破力に身をまかせたからこそ、ジャズは自由な表現を規制するあらゆる制約を打ち破り、1000年以上も軛に繋がれ束縛されつづけてきた大衆一人びとりの魂を解放し身体を回復し得たのである。
革命の狂疾からすでに50年が経った。本ディスクに収録された音楽も「ジャズ革命」線上に置かれるだろう。だが、ここであらわされた音楽は「OUR JAZZ」の良質なエッセンスを存分に吸収しながらも最早「ハチャメチャ」ではない、たぶんに抑制的であり明瞭なヴィジョンがある。
ジャズ革命期の渾沌は「自由の前触れ」だったが、この演奏にはすでにスタイルやフォームにこだわらない真に「自由な精神」が横溢しているように感じられる。本来、ジャズはこの「自由な精神」の謂いにほかならないことを音楽自身が雄弁に物語っているのだ。
 いまここで3人の演奏家を、70年代山下洋輔トリオ往年の名ドラマー・小山彰太、90年代白夜の時代を鋭く切り裂いたフェダインのフロント・川下直広、六弦を自在に操って「現在」と「非在」をデザインする気鋭のギタリスト・波多江崇行と列記すれば、この変則ギタートリオが20年刻みでジャズを塗り替えた歴戦の闘士で形成されたジャズ横断戦線であることは容易に理解されようが、それをジャズ史の上にクリップしても大した意味はないだろう。
なぜならもっと大事なことは「歴史」という抽象ではなく、表現の内実であり、かれらが三者三様、表現者として過去から現在をしたたかに生き抜き、そして出会ったという事実の方だからである。それだけではない、なによりもこの音楽は懐深く「ジャズ来るべき未来」へのメッセージを携えている!
 夢幻のひかりをもって普く世界を照らすこと。盲目な衝動から動く世界を素晴らしく美しい構成に変えてゆくこと。そのためには自らが一条の飛光にならなければならないだろう。
そこに表現者としてのレーゾンデートルはある。ここに放たれた「幻日」のひかりはジャズの過去・現在・未来を射抜いて、瞬間の王が司る「幻日」非在の国を顕現する。幻想第四次リアルジャズ。イマジナティブな音楽になった。

乾杯。

神谷一義(オフノート)

10/3 riverside   
川下直広ts duo

10/4 熊本おくら   
おちょこ(voice)宮崎真司gt

10/6博多new combo   
神田綾子(voice) shane bowden(noise)

10/7 井尻alfie   
川下直広ts duo

10/8 糸島伊都カフェ 
川下直広ts duo

10/11 八幡delsol
solo

10/16 博多riverside
casanova
赤松貴文ba上村計一郎dr

10/18 博多riverside
おちょこ(voice)duo

10/22 糸島 伊都カフェ
jam session

berlin在住の安藤明ba小瀬泉pfと波多江、上村計一郎drでのSAZANAMI QUARTET tuor4days!!!

11/1熊本おくら

11/2山口ポルシェ

11/3博多riverside

11/4八幡delsol

ここからJun miyake(ts)from N.Yと波多江、上村計一郎drでのGREEN PLANETS tour10day!!

11/5糸島greenchord

11/6 長崎bodyII soul
この日はdrが長沢哲でお送りします。

11/7 博多new combo
この日は川下直広ts,baも参加!川下さんはsaxも最高ですがbassがこれまた素晴らしいのです!!必聴です!!

11/8 山口 BOB

11/9 鹿児島 明日の地図

11/10熊本おくら

11/11 佐賀 夢楽人

11/12 八幡delsol
岩本次郎dr,川下直広tsも加わります。

11/13太宰府dolphy`s
川下直広ts,ba参加

11/14 博多riverside

ここからは通常営業

11/16井尻アルフィー
川下直広ts duo

11/18 アクロス福岡
小合静代(語り)duo

11/20 博多riverside
谷本仰vln duo

11/21 八幡delsol
谷本仰vln

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